人工妊娠中絶とは?

人工妊娠中絶とは胎児が母子宮外で生育不可能な時期に、人工的に妊娠を中断させ胎児とその付属物を子宮外に取り出すことです。日本では優生保護法に基づき、一定の条件のもと(母体保護法第14条 妊娠の継続または分娩が身体的・経済的理由により母体の健康を著しく害する恐れのあるもの 暴行もしくは脅迫によって、または抵抗もしくは拒絶することが出来ない間に姦淫され妊娠したもの)に認められています。人工妊娠中絶とは違い、胎児の発育がみられなかったり、母体内で死亡してしまった場合は、流産または自然流産といいます。 人工妊娠中絶は母体保護法という法律にそって行われます。人工妊娠中絶が法律的に可能なのは妊娠21週(21週6日)までです。医師であれば誰でも出来る訳ではなく人工妊娠中絶が出来る医師(母体保護法指定医師・都道府県医師会が指定する母子保護指定医)に人工妊娠中絶の手術を行ってもらいます。

人工妊娠中絶の手術はどんな手術?

人工妊娠中絶手術には妊娠の初期に行うのと妊娠の中期に行うのとがあります。妊娠の初期(11週ころまで)の手術は器械で子宮の入口を開き、赤ちゃんと胎盤などの付属物を器具を使って掻き出す手術や子宮の出入口を人工的に開いて、中の胎児や胎盤吸引器で吸い出す手術の方法があります。日帰りで帰宅できますが、病院によって違う場合もあります。妊娠の中期(12週以降21週未満 )の手術は胎児が大きくなっているので器機で子宮の入口を開いただけでは胎児を母体外に出すことはできない場合が多く、陣痛をつけて、お産をするのと同じような形で胎児を分娩することになります。最低3日間くらいの入院は必要となります。手術は早ければ早いほど身体への負担が軽くすみます。

費用と妊娠週数の数え方

妊娠中絶手術は自費診療となります。本人の体調や胎児の大きさ、手術方法、麻酔方法、麻酔薬の使用量、地域または各病院により差がありますので費用のことは病院に必ず確かめましょう。だいたいの費用の目安としては妊娠11週くらいまでだと7〜15万円くらいで、手術に伴うリスクが高くなっていく13週以降くらいになると費用も高くなり、20〜30万円くらいとなると思います。妊娠週数の数え方はご存知でしょうか?妊娠週数の数え方は最終月経の開始日を基準に計算する方法と超音波診断器を用いて胎胞や胎児の大きさを基準に計算する方法があります。最終月経の開始日を基準に計算する方法は最後の月経の始まった日を0日として0〜6日までを妊娠0週、7〜13日を妊娠1週といった具合に数えていきます。今後も望まない妊娠を避けるために、避妊の知識を身につけて十分に気をつけるようにしましょう。

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Copyright © 2008 人工妊娠中絶について